ソー: ラブ&サンダー 感想 (ネタバレあり)
ラグナロクをみる前の自分に「ソーは4作目まで作られるよ、なんならもっと」などと言っても「いやいや...」と、とても信じられなかった状況だったけど、ラグナロクはマジに面白くてタイカ・ワイティティのアニキを完全に信用した1作だった パンフによると、ワイティティのアニキもエンドゲームでどうなるかわからんままだったそうだが、ラグナロク人気が届いたのか、ソーに関しては明らかにこれで終わりじゃないだろ~という展開だった いわゆるビッグ3のうち2人が去ってるので、クリヘムも4作目でジェーンに譲ると仮定して、どうケジメをつけるのかなあ?などと考えていた 神だしサクリファイスエンドはなんかしっくりこない(とはいえ、このシリーズではたくさんの神々が死ぬ。オーディンも死ぬので気は抜けない)し、いつかのサノスみたいに隠遁生活へ...みたいなのもオーディンソンの性格を考えるとなあ...とか 結果的には別にジェーンに譲るわけでもなかったし、なんなら THOR WILL RETURN だったので劇場で椅子から落ちそうになった
逆説的にソーはやはり不人気なのかしら...と若干心配になったものの
劇場着いて、早速物販が鬼行列だったので上映時間を勘案して迷ったが、これで上映後に出てきてパンフ売り切れてたら悲しいので並ぶだけ並んでおくことに
結果的にはギリギリで買えて、なんならロキのパンフも買えた。ワンダビジョンのパンフは全く売り切れてて買えなかったのでラッキー。ディズニーはこれから関連作ドラマのパンフを劇場で売ってくるんだろうか... ソーのこれまでのあらすじや、ジェーンとの関係についてはコーグこと監督が神話風に端的に説明してくれるので、こっからみはじめる人(そんな人がいるのか...?)でも一応ついていけるようにはなっている ...なっているけど、これまで丹念に積み重ねてきた民は突然宇宙ヤギが出てきてもさほど驚かないけど、初見で宇宙と神話が接続されている世界に放り出されて果たしてついていけるのか...
ソーはエンドゲームの後、身体を鍛え直してガーディアンの面々と旅をしていたようだが、やっぱり今ひとつ打ち解けられてはなさそうだった
早々に別れて、ニューアスガルドに帰還する
ニューアスガルドはなかなか発展しているようで、アトラクションがあったり、展示があったり~みたいな感じでやっていってるみたい ラグナロクでもやってた雑演劇はラグナロクでオーディンが死んでムジョルニアが破壊されるとこがかけられていて笑った(劇場も全体的にウケてた)
インフィニティコーン?みたいなソフトクリームやさんが開業したりしてて、右隣の人と一緒にウケてた
ニューアスガルトに帰還すると、街は襲撃されていて、そして新しいソーもいる
ジェーンがハンマーを持ち上げるまで、そこそこ時間をかけてやるんかと想像してたけどオリジン的な話はすっ飛ばして「ガンになったんで、ハンマーの力を借りてます!以上!」みたいな感じで、そこは描かなくていいだろうという割り切りのよさはあった
おもろかったのは、ハンマーにしてもストームブレイカーにしても絶妙に感情のありげな描かれ方をしていたところで、ムジョルニアと話してたソーのところにストームブレイカーがヌッとフレームインしてくるとことかめちゃ面白かった エンドゲームを語らう時に、ソー過激派から「キャップがムジョルニアを持ち上げるのはおかしい!アンワージーだ!」との意見を多数頂戴するが、ムジョルニアが結構気分屋っぽいことが判明したので「あの時はキャップがワージーだとムジョルニアが判断したんだろう!」と反論できるようになった
ラグナロクではヘラがハンマーは砕くし、アスガルドを崩壊させるしでパワーインフレがすごかったけど、本作のヴィランであるゴッドブッチャーはゼウスが言うように「下級の神を数人殺しただけ」で、一応宇宙の中心的なところに行って全ての神を殺そうとするが、直前で心変わりしちゃうのでなんだかなあと。クリスチャン・ベールが出るって聞いてたのでもうちょいインパクトほしかったなーという気もする 西洋の人たちはほんとに両神話が好きなんだなあ
パンフによれば、アメリカの人たちは建国から日が浅いため神話的なバックグラウンドを持たないので、こうした神話へのアコガレがあるのではないか、とのこと。全面的に信じてない、というか、ろくに知らないまであるけど、こうして日本で暮らしてるとなんだかんだで国生み神話とかヤマタノオロチとか、なんとなく刷り込まれてる気がする ところで、宇宙の中心に座してたのってもしかしてギャラクタス...?
ゼウスの集会でも窓越しにセレスチャルズがいて(いたよな...?)「オッ!」ってなったけど、脱出シーンでは窓が割れてセレスチャルズが2人いた(いたよな...?)けど、神々とセレスチャルズとの関係性ってどういう感じなんだろう 実際のところ、MCU の世界観では神々は結構間近に存在しているわけだし、自分がピンチの時に全然助けてくれへんやん、こんなに信仰してるのにーーという気持ちになるのもわかる ザ・ボーイズでのヒーローが実際はめっちゃクソみたいな状態に近い ゼウス主催のゴッドカンファレンスみたいなやつでも、乱痴気騒ぎをどこでやるか!的な話をしてたので、ビリーの方のブッチャーが MCU にいても激おこだろう
クライマックスでは、ソーが自分の力を子供たちに分けて(そんなことできたんだ...)ゴアと対峙していくんだけど、道中で子供たちはサノスの首刈り話に盛り上がる一方、眼前で蛇を殺されてキャーてなってたのに突然そんなマッチョな感じになるもんかねえ...とおもわんでもなかったがまあ
ところでビフレストがキーって話だったけど、それはストームブレイカーをインフィニティ・ウォーで急造したからどこでもビフレストできるようになったわけであって、IW 以前から存在しているであろう宇宙の中心のキーがそれってのは...?とか...。ゴアはソーをおびき寄せるよりニダベリア行った方がよかったのでは? ラストの展開からするに、ゴアは娘の復活を願って、ソーはそれを受けて宇宙子連れ狼をはじめたってことでいいのかな...?
個人的にはジェーンの活躍がもっとみたかったので、この1作でおしまいというのが非常にもったいないというか、惜しいというか.....
マルチバース化して久しいのでもしかしたら別アースのジェーン・ソーっていう奥の手もあるのかもしれんが
あとヘイムダルと一緒にヴァルハラにいるっぽいので、もしかしたら今後ヴァルハラも交えて続編があるのかも...? もしオーディンやロキ(一応この世界線ではサノスに抵抗して死んでるはず...?)もヴァルハラにいるとすれば、なんでもやり放題である
ゴアに「レディ・ソー」と言われて、ブチ切れるとこがマジで最高だった!ナタリー・ポートマン好きです!!
別に本作がツマランとはおもわないけど、改めてラグナロクってめっちゃ面白かったな...ってちょっとおもってしまった
ソーとロキのデコボココンビを軸に、失意のハルク、飲んだくれのヴァルキリーが即席チームを結成して...っていう展開が好きすぎるんだなあ
ミッドクレジットではゼウスの息子のヘラクレスの顔見せ ヘラクレスといえばディズニーのイメージが強いけど果たしてどういう関わり方をしてくるんだろうか どうでもいいけど、劇場出たらソーのコスプレおじさんが待ち椅子に座っててなんかすごいツボってしまった
あと左側らへんの人がなんかわからんけど定期的にアラームが鳴ったり、カシャ!ってシャッター音が鳴ったりしててなんだったんだろう